豆柴の繁殖

雌犬には一度位子犬を産ませた方がいいと聞いているので産ませてみたい、と云う意見がある一方、子犬を産ませるのは可哀想だという考えの方もおられます。母犬が懸命に育子している情景を一度でもご覧になった方は、正に至福のときだな、と思われることでしょう。

しかし、犬は安産の守り神、という話が伝わっているほど安産ばかりではありません。難産の場合もあります。勿論、それは飼い方によるところが少なくありません。それに、産まれる時間帯も昼間ばかりとは限りません。深夜や早暁、何時産まれるか分からないのです。何れにしても安易に繁殖させることには賛成できません。それ相応の覚悟が必要だからです。

犬は最初の発情から概ね年2回、周期的に発情期が訪れます。季節性は全くありません。面倒をみてあげられる時期、育て易い時期、選び方は自由です。勿論、犬の体調の良い時期でなければならないことは言うまでもありません。

産ませる目的

犬とて、お産は大事業ですから、産ませる目的をしっかり踏まえてかからなければなりません。後継ぎに子犬を残したい、大家族を形成したい、一度は産ませてやりたい等など、はっきりとした目的意識をもって繁殖すべきです。しかも、一回に一頭だけの出産とも限りません。3頭4頭、5頭も産むこともありますので、それを見越しておかなければなりません。それだけに、軽い気持ちではなく、慎重に、熟慮を重ねて取り組むことが肝要です。

その前に知っておこう❝動物愛護法❞

犬の繁殖をする前に知っておかなければならない大事なことがあります。動物愛護法、動物の愛護及び管理に関する法律です。この法律は、動物の虐待や遺棄の防止、動物の適正な取扱い、その他動物の健康及び安全の保持等の動物の愛護に関する事項を定めています。動物愛護、生命尊重、友愛及び平和の情操涵養に資することを目的としております。そのため、無暗に繁殖することを防止する必要から、動物の有料譲渡を行うには取扱業の登録を受けた上でなければでないことを義務づけております。

つまり、家庭で子犬を産ませて4頭出産した内の1頭を残して、後の3頭を有料譲渡するということはできないのです。万一、これに違反すると処罰の対象となるという厳しいものです。したがって、一回は子犬を産ませ1頭だけを残したい、という方は交配料として渡してしまう等という途を選択されています。

種雄の選定

繁殖には先ず、種雄の選定が重要です。近親交配にならないか、どのような子犬を産ませたいのか、毛色、性格、体型、訓練性能等など、産まれてくる子犬をイメージして、両方の血統内容を十分考慮して選択することが必要となります。勿論、豆柴ならば、大きさを考慮しなければならないのは言うまでもありません。

交配

交配は適期でなければ、受胎しません。基本的には出血開始のときから数えて把握します。それも通常なら12~16日の間ですが、正確には決まっていません。少し手前もあれば、大幅に遅れることもあります。3週間を過ぎてから適期がくる犬もいますので、出血開始何日目とは言えません。

妊娠

妊娠1か月すぎたころになると熟練者なら触診でわかります。しかし肥満気味の犬で胎子が1頭しかいない場合、容易に判断はできません。超音波検査をすれば、正確な分かります。妊娠期間は62,3日です。

出産

少なくとも予定日10日前には産箱を用意しておきます。広さは母犬が寝た状態に要する広さの3倍くらいが適当です。用意するものは臍帯を結ぶ糸、鋏、消毒液、使用毒綿
などです。

育子

母乳が豊富で、普通の母犬であればほとんど問題はありません。しかし、子犬の数が1,2頭と少ない場合は別ですが、多くなると呑み負けする子犬も出てきますので、々の体重測定が望まれます。体重の伸びの悪い子犬は一番出の良い乳頭に吸い付かせるなどしなければなりません。


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