飼い主の責任。豆柴の健康管理

20121130s-6豆柴や小豆柴を飼いたい。その動機は、「可愛い・・・」ということでしょう。飼えば癒しが得られます。それは心の栄養剤のようなものです。となると尚更、健康でいてもらうことが必要となります。 富士野荘には愛犬を亡くされて、「矢張り、犬がいなと寂しい」といってお出でになるお客様も多くおられます。その中には毎月7万円とか、8万円を獣医さんに支払っていた、という方がおら れます。或は買った犬の代金の何倍もの治療費がかかった、という方も珍しくはありません。それでは癒しどころか、ストレスを溜め込むことにさえなりかねません。 それ等の犬は元々病弱だったのかもしれませんが、常に健康管理を意識するとしないとでは、健康面で大きな違いがあります。『健康管理』。それは飼い主の勤めと自覚しなければなりません。

食餌は健康の源です

ドッグフードのなかったころの犬の餌。

健康維持には蛋白質、炭水化物、ビタミン、ミネラル、カルシューム、必須アミノ酸等バランスのとれた栄養分の補給と、必要量のカロリー摂取は前提です。日本には未だドッグフードのなかった50年前程までの犬の飼い方は、餌づくりは難しいというイメージがありました。これらの成分を、しかも均衡よく与えるには肉、魚、野菜等々を上手に用いて調理しなければならなかったからです。

今やドッグフード時代。

ところが今では、犬の餌と言えば全てと言ってもいいくらいドッグフードという時代です。各ドッグフードメーカーは良い製品の開発・供給に競いあっています。ドッグフードを用いる限り、初めて犬を飼う人も、何十年の経験のあるベテランも、事給餌面においてのハンディはないのです。 とは言っても、どのメーカー品も同じというものではありません。ひところ、アメリカにおいて、ドッグフードの発癌性が社会問題化したこともありました。発癌物質を含む食材等を使用していたメーカーがあったのです。品質の差があったとしても当然です。例えば蛋白質含有量・率は同じであっても、用いられている食材の種類や鮮度・品質が同じではないからです。 アメリカにおいて、中国製ジャーキーを与えて千頭もの犬が死亡したと報じられたのはつい最近(2014/6)のことですが、2013年にも中国産原料を使ったドッグフードで沢山の犬が死亡しています。更に、その前々からドッグフードの発癌性が問題になった時期もあり、原材料使用に法規制が加えられている現実もあります。 したがって、ドッグフードならなんでも良いというわけにはいきません。十分内容を吟味して、最も理想的なドッグフードを選ぶことが大切です。

ストレスは犬にとって健康の大敵です。

犬はとてもストレスの影響を受け易く、飼い主はこの点も十分考慮していかなくてはなりません。ストレスが原因で元気がなくなる、それだけならまだしも、その延長線上に諸種の疾患が待ち受けているのです。 また、どんなに栄養バランスのとれた食べ物を与えていたとしても、それだけでストレスを防ぐことは出来ません。ストレスが体調不良の原因となるのであれば、それを知っておいて未然に防ぐことが必要となります。

ストレスにはどのような原因があるか。

では、どのような場合、ストレス受けるのかを考えてみます。 情緒不安定な飼育環境での飼育、馴致不足による極度の恐怖感、分離不安、飼い主との信頼関係の不構築、運動不足、飼い主の経験・勉強不足が齎す排泄の我慢させ過ぎ、何等かの身体の痛み、下手なトレーニングの強制による精神的抑圧感、社会化不足または欠如による影響、過剰な寒暖に曝される、等などが挙げられます。 逆から言いますと、常に安心して伸び伸びと暮らせる環境が整っていて、暇なときはいつでも寝ているが、飼い主と行動するときは嬉々として元気一杯でいるようであれば、ストレスにならないということです。

ストレスが齎す健康への影響にはどんなものがある?

次に、ストレスからくる犬の不健康な状態、または疾患にはどのようなものがあるのかについて述べてみましょう。 よく身体を掻いたり噛んだり舐めたりする、ちょとしたことで震える、さほど暑くもないのに口を開けての口呼吸や動悸、いつもソワソワしていて落ち着きがない、下痢をし易い、過多なふけや脱毛、身体の汚れや、身体や口の強い悪臭、飼い主を見る目が藪睨みになったり避けたりする、行動が鈍い、元気がない、無駄吠えをする、等などです。 ストレスは体力の消耗の原因となり、免疫力を低下させます。病魔はその間隙を狙って襲ってきます。罹らなくて済む病気までも引き起こすのです。抜け毛、皮膚炎、下痢、原虫の増殖による疾患等があげられます。

日常の手入れとはとても大切です。

被毛の手入れは怠りなく、日課に。

ブラッシングは毎日一度はしてあげて下さい。ブラッシングをすることによりマッサージ効果もあり、毛艶もよくなります。特に換毛期にはスリッカーブラシやコームで抜け毛を取り除てから獣毛ブラシでブラッシングします。通常は獣毛ブラッシだけでも十分です。ブラッシングを行うことは、ブラッシング本来の目的の他、皮膚の異常や、マダニの発見などにも役立ちます。

シャンプーは適度に。

シャンプーは月に一度くらいで構いません。過度のシャンプーは却ってよくありません。但し、特に汚れたときやフケが多いようなときは臨時に洗ってあげる必要もあります。

耳の点検・掃除はとても重要です。

ブラッシングは丁寧に行い、綺麗な皮膚・被毛を保っているのに、耳の内側や耳の中は見えないせいもあって、手入れを怠りがちの方が多いようです。しかし、耳にはいろいろと落とし穴があるのです。 したがって、シャンプーの後と、何でもなくても1,2週間に一度は耳の中を綿棒で検査を兼ねて掃除する必要があります。耳の掃除にはイヤークリーナーを浸み込ませた『ウエット綿棒』を用いることをお薦めします。 耳の掃除をしていれば、異常があっても、外耳炎になる前に早期発見出来ます。外耳炎の原因は細菌や真菌、耳寄生虫・耳ヒゼンダニの大量繁殖等です。一旦外耳炎となると、異常な耳ダレ、強い悪臭を発します。そうなる前に耳の中を掃除して清潔を保つようにしてあげて下さい。放置すれば炎症は中耳、内耳へと進んでいきます。 なお、耳ヒゼンダニに侵されますと黒っぽいタール状の耳ダレが出ます。細菌や真菌は常在菌ですから不潔にしていると、ストレス等免疫力の低下したとき特に異常繁殖します。

豆柴に服を着せること。

本物の豆柴は小さな柴犬、寒さには強い犬です。

豆柴といっても、中には他犬種の血が入っているのがいます。それは別として、本物の豆柴ならば、柴犬の小さな系統というだけで柴犬には違いなく、寒さにはとても強い犬種です。柴犬は二重被毛になっていて下毛は綿毛、しかも寒さの程度に順応して寒い環境ほど密度が高くなるからです。

豆柴に服を着せるのは、虐待に等しい。

従って、何か記念に写真を撮るとき、その場限りならば兎も角、本物の豆柴に服を着せるという行為は、“虐待”しているのと同じことです。


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カテゴリ: 豆柴の飼い方