豆柴とは| 豆柴の子犬なら極小豆柴犬ブリーダーの富士野荘 
豆柴犬には二つのタイプがある

 
結論から先に言いますと、“豆柴”という犬種は存在しません。豆柴とは、分かりやすく言いますと、日本犬の小型・柴犬の標準体高を満たしていない、小さいな柴犬の便宜的な呼称にすぎないのです。したがって、公認された、権威ある登録団体である社団法人日本犬保存会や、全犬種の社団法人ジャパンケンネルクラブにおいては豆柴としての登録はありません。
 豆柴犬は@柴犬にポメラニアン等、小型の洋犬を交配して作出、A小型の柴犬を素に近親交配によつくられたとか、もともと昔から存在した小型の柴犬による繁殖、というようにいろいろ言われています。前者については定かなことは分かりませんが、たしかに柴犬とは似ても似つかない丸い目をしているのを見かけます。毛質の点においても明らかに柴犬のそれとは異なるのもいます。後者は繁殖手法はどうであれ、何れの場合も純血の柴犬だけを土台にして繁殖されたものです。
 近親交配というのは素人がみだりに行う性質のものではありません。しかし、育種上不可欠な繁殖手段ですから育種の過程で行われたとしても当然のこと、と言えます。系統繁殖も近親交配を行わずには、成り立ちえません。“近親交配”そのものが悪いと言うのは素人的先入観による論法なのです。
 近親交配の卑近な例は、競争馬・サラブレッドでしょう。

 たしかに、ブリーダーの産生する子犬に、近親交配による弊害が散見されるのも事実です。それは絶対に繁殖に使ってはならない、誤った近親繁殖による結果で、劣悪、または畸形的な遺伝子を持つ犬を近親繁殖に用いたからなのです。近親繁殖の結果、遺伝的に優劣何れも、そのホモ固体が得られるのですから種雄、雌ともに専門的知識にもとずく厳重な選抜が要求されます。
 結論として近親繁殖は、専門家が育種上の目的と計画に基づいてのみ行われるべきであって、一般のブリーダーが安易に行える性質のものではありません。
 では、豆柴犬をこの二つのタイプに分類した場合、どちらを選ぶべきか。飼う人の好みの違いはあるにもせよ豆柴犬はあくまで柴犬なのですから、柴犬の特徴を具備していなければなりません。@であれば何も豆柴犬を飼う必要はなく、むしろポメラニアンなどの洋犬を飼えばいいのです。しかもそれは、公認されている正統な血統登録団体では、血統登録自体不可能ですから、公認の血統書はありません。となると、Aしかないことになります。

 「“近親交配”は育種上必要」と申し上げましたが、だからと言って当犬舎において販売する豆柴子犬を、近親交配によって繁殖しているということは一切ありません。つまり、両親が近親という子犬を販売することはないということです。その点誤解のない様お断りしておきます。
        
血統登録団体における“豆柴犬”の扱い

 
日本犬保存会、JKC共に豆柴犬は犬種として認めていません。が、天然記念物柴犬保存会では、小柴の名称で登録され、固定化に努めています。
 日本犬保存会では「柴犬の標準体高は昭和9年(1934年)9月に制定されました。雄犬の標準体高は39.5cmで38cmから41cmの幅を認めています。雌犬は36.5cmで35cmから38cmの幅を認めています。(体重は雄は9kgから11kg前後、雌は7kgから9kg前後です。)」と、柴犬の標準を規定しています。したがって、標準体高に満たないからといって豆柴として認めることは出来ない、あくまで標準体高を満たしていない柴犬と言うことです。
 一方、天然記念物柴犬保存会の創立者・故中城龍雄氏は『柴犬研究六十年』の中で、小柴の登録を始めた経緯について「初め小柴部を設けた時は、大昔、1尺以下の小さい犬もおり、柴保の純化作出の結果、尾が少し短く、差尾ぎみの小さな犬ができはじめた結果、普通の柴犬の歪化の結果ではなく、もともといたものが分離してできたもの、という考えによって、今まで小さく生まれてきた子犬を、普通の大きさにしようという努力をやめ、小柴として取り扱うことにしたわけです。審査時に1尺以下の犬たちを、小柴として取り扱い、個々の犬のでき如何によって、金章犬と準金章犬に評価しました」と述べております。また、「小さいながら顔貌・体型・被毛・性質などに、縄文犬風の特徴を持っている」、「縄文人と、小さな1尺前後のの犬がいて、穴猟や鳥や小さい獣たちの猟で働いていただろう、ということは想像できます」とも記述しています。
 住宅事情、高齢化人口の増加に加え、日本人の日本犬に対する憧憬等など、豆柴犬の人気と需要は今後一層増大するものと考えられます。日本犬保存会、JKCにおいても、豆柴犬の実績・評価、小型柴犬の研究の進捗、考古学などの裏づけ等によっては、公認の日がくるかも知れません。
 もとより、豆柴犬専門の登録を行っているところはいくつかあるようですが、何れも個人的域を出ることは今のところありません。したがって、客観的評価・信用度はその範囲内にとどまる、と言わざるを得ないでしょう。それらの血統書の信用性を計る一番いい方法は、その血統書を日本犬保存会、及びJKCに登録できるか、どうかを問い合わせてみることです。拒絶されるならば、それは一般には通用しない血統書ということです。
                  
                       
 
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